トピックス
サイト内検索
京都府綾部市で講演を実施しました
2023年7月16日
4Heartsの活動を知って、西は京都の綾部市聴覚言語障害者支援センターから講演の依頼を頂きました。
あやべ・日東精工アリーナ
綾部市手話言語の確立及び多様なコミュニケーション手段の促進に関する条例 5周年記念事業
『聞こえない・聞こえにくい でも 大丈夫!〜誰でも安心してコミュニケーションできる街づくり〜』
主催:あやべネットワーク
聴覚障害者協会綾部支部
中途失聴・難聴者協会綾部支部
手話サークルあやとり
要約筆記サークルみみずく
綾部市長の祝辞に始まり、那須の講演『越境するコミュニケーションの可能性〜地域連携で社会を変える〜』。
その後『条例施行5年の成果・今後取り組みたいこと』パネルディスカッション。
綾部駅に到着した時も、会場に着いた時も、とても多くの人から丁重なお出迎えを受け本当に有難い限りで、こんな大きなイベントに4Heartsを呼んで頂けて光栄でした。
アテンドをして下さった全国手話研修センターの事務局の方と、活動の方向性や目指す未来について、お昼を頂きながらお話。「目指す方向性は同じですね…!」とのお言葉をいただき、それがうまく皆に届くといいなぁと思いながら講演をさせて頂きました。
パネルディスカッションでは、綾部の人たちがどんな思いで活動してきたのかをじっくり聴くことができました。
特に驚いたのは、生活に密着したJRの窓口。
小田原から新幹線で京都まで、京都からは特急はしだてに乗って向かったのですが、この特急はしだてが、全車指定席。みどりの窓口で切符を買った時、音声認識アプリを起動しながら購入。
「3列並びの真ん中です」「12Eと15Cあります」どの席がいいかなど、意外とコミュニケーションが発生する。
それが、綾部駅では窓口が無人化し、みどりの券売機プラスのみ。
https://www.jr-odekake.net/railroad/midori/ticket/
障害者はどうするかというと、券売機に取り付けられている上部カメラで障害者手帳を読み込み、オペレーターとカメラ通話で繋がる。オペレーターの話すことはホワイトボードに書いてカメラに見せる。こちらが話すことは、紙に書いてカメラに見せる。その実証の様子が報告されていました。
…めちゃくちゃ大変じゃない?
電車に乗るたびにこれをしなきゃいけない…?!
音声認識&リモート手話通訳とか、もっとテクノロジーの力を借りて、障害者自身が社会ハードルを感じることなく、選択肢の豊富な社会参加できる世の中になってほしいなと改めて思います。
那須は「この場で講演をしている凄い人」ではない。私は所謂、そこら辺の聴覚障害者のうちの一人でしかありません。那須さんだから出来たんだ、綺麗に話せるから出来たんでしょとか思って欲しくない。周りの助けを借りて、言語化して、なんとかここまで来れただけであって、どの人にもまちづくりができる可能性がある。だからこそ、東で頑張るので西の皆さんも一緒に盛り上げていきましょう!
といったことをお伝えして締めさせて頂きました。
翌日に「特別養護老人ホームいこいの村 梅の木寮」を見学したかったのですが、現地の事情もあり、またの機会としました。
(1992年建設全国初の聴覚障害者のための特別養護老人ホーム)